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データ分析の力

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

レベル3 ★★★

ビッグデータという用語が数年前からあらゆるビジネス分野で頻繁に使われるようになっています。カメラやセンサーを多数積んだスマホが世界中に何十億台とばら撒かれたことで、画像データを中心として世の中のデータ量が爆発的に増えました。また、スマホの普及により種々のセンサーが量産効果で安くなり、データを処理するチップも高性能化、低消費電力化が進んだことで、IoTなどこれまでデータが取得していなかった分野でもリアルタイムでデータ収集できるようになりました。

要は世の中のデータ量が飛躍的に増えたことで、ビッグデータがキーワードになっているのですが、本書はその取得したデータを使って正しく分析を行い、意味のある結果を導く手法についての入門書です。世の中のデータ量が増える一方、分析のリテラシーが向上しているとはいいがたく、折角取得したデータを無駄にした事例はメディアでもよく見られます。

本書にもあるようにデータ分析は、おいしい寿司を握るのと同じで、新鮮なネタ(良質のデータ)だけでは不十分で、腕の良い職人が寿司というフォーマットにまで仕上げる(きちんとバイアスを取り除いた分析を行う)必要があります。

データ量という寿司ネタは世界中で様々な素材が手に入るようになった一方、腕の良い寿司職人の数は中々増えず、おいしいお寿司を出すお店は限られているという現状においても、データ分析と寿司の世界は共通しています。

本書は集中すれば数時間で、世の中にあふれている質の低いデータ分析の問題点と、良質なデータ分析を行う手法について理解できるように、コンパクトにまとまっています。タイトルは固いですが、データ分析のリテラシーの向上に資する良書ですから、幅広い層の人に読んでほしいと思います。

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