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世界を手にした「反逆の起業家」の野望

ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

★★★★

いかついタイトルがついていますが、ペイパルの創業者として財をなし、その後は投資家としてフェイスブックやパランティア、Airbnbといったメガスタートアップに初期から出資したことで世界的な大富豪となったピーター・ティールの初めての本格的な伝記です。

ピーター・ティールはフェイスブックにリンクドイン、You Tubeなど今やグローバルでプラットフォームとなっている企業を次々に生み出したペイパルマフィアの中心人物として知られています。その投資法は本書のタイトルにもあるように思い切った逆張りで知られています。

投資手法だけでなく、反トランプ一色のシリコンバレーにおいて早くからトランプ支持を表明して、トランプ政権に深く喰いこみ、政権発足当初にトランプ大統領とジェフ・ベゾスやラリー・ペイジといったIT業界の重鎮たちとのミーティングをアレンジしたことでも存在感を示しました。

イーロン・マスクがペイパルマフィアの表の顔とすれば、ピーター・ティールは逆張り投資家かつリバータリアンで、かつゲイというマイノリティ色が濃いプロファイルで、まさにペイパルマフィアといわれるほど結束の強い起業家集団の中における裏のボスという位置づけが適当でしょう。

本書では、これまであまり世の中に知られていなかったペイパルの創業期の様子や、これまた世界で最も秘密めいたメガスタートアップといわれているデータ解析会社、パランティアをどのように創業したのかなど、ピーター・ティールの凄みが良く分かるエピソードが豊富に盛り込まれています。

ティール自身が書いたビジネスにおける思想書「ゼロ・トゥ・ワン」と合わせて読むと、起業家や投資家としての成功の秘訣が良く見えてくるでしょう。ピーター・ティールはドイツに生まれた人物で、本書のオリジナルはドイツ語で書かれています。とても良い内容なのですが、ドイツ語からの翻訳の為か数字の間違いが随所に目立つことだけが玉に瑕です。

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